死の四重奏という言葉を耳にしたことはありますか?
なんとも怖いネーミングなのですが、
◎中心性肥満(腹囲:男性85cm以上 女性90cm以上)
◎中性脂肪高値(150mg/dl以上)
◎HDLコレステロール低値(40mg/dl未満)
◎高血圧(130/85mmHg以上)
◎高血糖(空腹時血糖110mg/dl以上)
の5項目中3項目当てはまる場合をこう呼びます。
これら、一つ一つは重い病気とみなされないのですが、
これらを組み合わせると
メタボリック症候群という恐い病気となります。4
0歳以上の男性では4人に1人は見られる病気で、最近増加傾向にあります。
メタボリック症候群の人はそうでない人に比べ、脳卒中や心筋梗塞など心血管疾患の発症が2.5倍も高いことも明らかになっていますので、ご注意ください。
高血圧症
日本では成人の半数近く、約3600万人がこの高血圧症にかかっているといわれます。
日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、
若年・中年者および糖尿病を合併した高血圧患者では、血圧を130/85mmHg未満に維持するよう推薦しています。
しかし、60歳以上の高齢者では、すでに臓器障害を伴っていることが多いこと、
重要臓器の循環障害が認められることなどから、若年・中年者より降圧目標をやや高めに設定します。
高脂血症
中性脂肪やコレステロールが高い高脂血症の人は、高脂血症と適正値の境界の人、つまり潜在患者も入れると、なんと2200万人もいます(平成12年厚生労働省循環器疾患基礎調査)。
さらに、国民栄養調査から見ると、
男性は30代から、女性は50代からほぼ2人に1人が高脂血症の状態にあると考えられます。
しかも、自分が高脂血症であることを自覚していない人が多くて、
自覚している人はわずか30%(平成11年国民栄養調査)にすぎません。